要介護5のお父さん

突然の交通事故で要介護5と認定されたお父さんの在宅介護を記録するブログ

アニメ映画「老人Z」を久しぶりに見て未来の介護の世界を考えてみる

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どうも、マサ(@masa5care)です

これまでの経緯や現在の状況などはこちらの記事を参照してください

ところで「老人Z(ろうじんゼット)」っていう映画ご存知でしょうか
大友克洋氏と江口寿史氏が組んで作った老人介護SFアニメです

古いアニメ映画ですが、たまたま久々に見て介護についていろいろ考えさせられるところがあったのでちょっと書いてみます

映画「老人Z」

今回見たアニメ映画はこれ

「老人Z(ろうじんゼット)」という映画、公開が1991年ですので古いアニメ映画です

概要はこんな感じ

老人Z(ろうじんゼット)

日本のアニメ映画。高齢化社会などの老人問題をテーマに作成したSFアニメーション。

看護学校に通う晴子はボランティアで高沢老人の介護を行っていたが、高沢が最新型介護ロボット「Z-001号機」のモニターに選ばれ、お役御免となってしまう。
見舞いに行った先でチューブだらけになった高沢の姿を見てショックをうけた晴子は高沢を助け出そうとするが失敗。
実習先で知り合った老人ハッカーらに助けを求める。

引用元:wikipedia - 老人Z

この映画、なにがすごいかって参加している面々がすごすぎるので紹介します

大友克洋

AKIRAで有名な大友克洋が原作・脚本・メカニックデザインを担当してます
ロボットが進化し暴走するシーンや戦闘シーンなんか大友色がふんだんに出ています

江口寿史

キャラクターデザインは江口寿史が担当
世代的にストップひばりくんが出てくるなぁ
あ、年齢ばれますやん(おっさん、別にばれてもええやん)

ね、やばいメンバーで作ってるでしょこの映画、流石によくできていると思います

簡単にあらすじなんか書いておきますね

あらすじ

映画の中でベッド型の看護ロボット(Z-001号)が出てきます

衣食住、あらゆるお世話をしてくれる看護ベッドなのですが、ベッドとチューブで細胞単位で接続されたおじいさんはすごく苦しそうにしてるんですね

それを見て救い出そうとするボランティアたちがベッドに搭載された第六世代コンピュータとやらをハッキングしようとします

その過程で、ベッドが人格を持ち始めます、おじいさんの妻ハルさんの人格を形成しはじめるんですね

おじいさんが「鎌倉に海を見に行きたい」ということで、ハルさん(Z-001号)は鎌倉に向かう、向かうというか暴走しはじめます

なんとかその暴走を厚生省やら開発会社が阻止しようとするのですが、ハルお母さんがまぁ強い

最後はもうなんやねんみたいになります、詳細は映画を見て下さい

一番気になった言葉

ハルお母さんの人格をもったベッドが鎌倉に向かって暴走している最中に

愛情のない看護が看護といえますか」と激怒するシーンがあります

たぶん、言いたかったのはこのメッセージでしょうね

完全自動化された看護ベッド、夢のような話です、実現すればどれほど楽になるかもしれません

ただ、おじいさんの気持ちはどうやねんと、満足できているのかどうかというところですよね

これからどんどん機械化が進んでくるでしょう、こんなロボットも作られるかもしれません

本当にそれでいいのか? 全部機械的にやってしまっていいのか?

そもそもおじいさんの気持ちも考えず、看護ロボットのモニターを引き受けた親族にも問題あるんやないか?

その辺、よーく考えてみようという部分でしょう

おまけ

この映画に限らず、よく、コンピュータの名前に「ハル」って出てくると思いません?

「HAL」

・コンピュータの専門学校の名前HAL
・2001年宇宙の旅に出てくるHAL9000というコンピュータ
・陽あたり良好で相戸誠が操っていたコンピュータもHAL900(ふるっ!)

これ、アルファベットでIBMの一個手前の文字なんです

「I」の一個手前の「H」、「B」の一個手前の「A」、「M」の一個手前の「L」

最先端であるIBMの先を行くという意味でのHALなんです

はい、デートにも使えない全く為にならない豆知識でした

最後に

ということで、老人Zを見ていろいろ考えさせられたという話でした

うちのおじいさんはうまく喋れませんが、こちらから喋りかけたらいろいろ言うてくれるときもあります
辛うじて意識はありますので、できるだけ話かけて人間の手で看てあげたいと思います

そうはいうても限界はありますけどね

今回の老人Z、そんなに長編アニメではないので、もしレンタル屋さんで見かけたら見てみてください
たぶん、旧作ということで安価で借りれるかと思われます

隠れた名作です

それではまた